木工用の接着剤を買おうと思ったけれど、「種類が多すぎて、どれが一番強力なのかわからない…」と迷っていませんか?本記事では、市販の木工用ボンド・接着剤5種類を実際に使用し、接着強度を測定・比較しました。さらに、それぞれの特徴やおすすめの用途も詳しく解説しています。

この記事を読めば、木材を最も強力に接着できる接着剤がわかり、失敗しない選び方まで理解できます。
筆者はプライム市場上場企業で10年以上、接着剤を扱っている現役の技術者です。これまで業務・プライベートの両方で20種類以上の接着剤を実際に試し、評価や検証を行ってきました。
本記事では、その経験と実際の検証データをもとに、木材の接着に最適な接着剤を分かりやすく解説しています。DIYや工作でしっかりと木材を固定したい方は、ぜひ参考にしてください。。
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最強の接着剤は「ロックタイト 木工用強力接着剤 速乾」
強度を測定した接着剤をランキング形式でご紹介します。商品名をタップすると詳細説明の章に移動できます。
| 商品 | 参考価格 | 強度 | 購入リンク |
| 1位 Henkel「ロックタイト 木工用強力接着剤 速乾」 | 903円 | 15.58kg | ![]() ロックタイト 強力木工用接着剤 速乾 |
| 2位 Franklin「タイトボンドⅢ アルティメット 木工用接着剤」 | 1050円 | 12.69kg | ![]() フランクリン タイトボンド3 |
| 3位 KURE(呉工業)「ゴリラ ウッドグルー」 | 664円 | 10.75kg | ![]() KURE(呉工業) ゴリラ ウッドグルー |
| 4位 セメダイン「木工用接着剤」 | 606円 | 7.64kg | ![]() セメダイン 木工用 接着剤 |
| 5位 コニシ「ボンド 木工用」 | 275円 | 7.14kg | ![]() ボンド 木工用 |
木工用接着剤で最も高い接着強度を示したのは、Henkel「ロックタイト 木工用強力接着剤 速乾」でした。
次の章から測定方法と測定結果を詳しく説明していきます。
接着剤の強度測定方法
今回はダイソーで販売されている工作材料(桐)を使用しました。木材に各接着剤を塗布後、24時間硬化させ、フックを取り付けて剥がすのに必要な力(せん断方向)を測定しています。



木工用ボンド・接着剤は非常に強力なため、引張方向に力をかけると接着面よりも先にフックが外れてしまうことがあります。そこで本記事では、一般に引張方向の50〜70%程度と言われるせん断方向(横方向にずらす方向)に力をかけて接着強度を測定しました。

今回の結果は「この荷重で必ず剥がれる」という限界値を示すものではありません。引張方向に力がかかる使用条件では、より高い強度を発揮する場合がある点にご注意ください。
強度測定結果
第1位:Henkel「ロックタイト 木工用強力接着剤 速乾」|強度15.58kg

第1位はHenkel「ロックタイト 木工用強力接着剤 速乾」です。強度は15.58kg!

接着剤乾燥後の状態は薄い白色で、べたつきはありません。

今回の検証では他の接着剤を圧倒する強力な接着力を発揮しました。木材同士をとにかく強力に接着したい方は、Henkel「ロックタイト 木工用強力接着剤 速乾」がおすすめです。
木材をとにかく強力に接着したい人におすすめの接着剤
第2位:Franklin「タイトボンドⅢ アルティメット 木工用接着剤」|強度12.69kg

第2位はFranklin「タイトボンドⅢ アルティメット 木工用接着剤」です。強度は12.69kg!

接着剤乾燥後の状態は茶色で、べたつきはありません。

第2位という結果でしたが、木材をしっかりと接着できる高い強度を持っています。一方で、写真のように硬化後は接着剤が茶色く残るため、仕上がりを重視する場合は注意が必要です。ただし、濃い色の木材同士を接着する場合は色が馴染み、自然で美しい仕上がりになります。
高い接着強度を持ち、木材をしっかり固定できる接着剤
接着する木材の色と合えば、見た目もきれいに仕上がるのが特長
第3位:KURE(呉工業)「ゴリラ ウッドグルー」|強度10.75kg

第3位はKURE(呉工業)「ゴリラ ウッドグルー」です。強度は10.75kg!

接着剤乾燥後の状態は薄い茶色で、べたつきはありません。

KURE(呉工業)「ゴリラ ウッドグルー」も木材をしっかりと接着できる接着剤です。「ロックタイト 木工用強力接着剤 速乾」や「タイトボンドⅢ アルティメット 木工用接着剤」が1000円前後なのに対し、「ゴリラ ウッドグルー」は600~700円程度で購入できます。
ただし、硬化後に接着剤が薄い茶色になるため、見た目を重視したい場合は注意が必要です。「それなりの強度がほしいけれど、コスパを重視したい」「多少色がついていても問題ない」、そんな方にはKURE(呉工業)「ゴリラ ウッドグルー」がおすすめです。
強度も十分で価格が手頃なコスパ重視の木工用接着剤
ただし、硬化後に薄い茶色になる点は注意が必要
第4位:セメダイン「木工用接着剤」|強度7.64kg

第4位はセメダイン「木工用接着剤」です。強度は7.64kg!

接着剤乾燥後の状態は薄い白色で、べたつきはありません。

セメダイン「木工用接着剤」は手頃な価格で入手しやすい一方、接着強度はあまり強くありません。価格の安さが魅力ではありますが、同等の強度でより低価格の「ボンド 木工用」があるため、コスパの面では「ボンド 木工用」に軍配が上がります。「軽い工作に使えれば十分」という用途には向いていますが、強度を重視する方には他の製品をおすすめします。
手軽に入手できる、軽い工作向けの接着剤
ただし「ボンド 木工用」の方がより安価
第5位:コニシ「ボンド 木工用」|強度7.14kg

第5位はコニシ「ボンド 木工用」です。強度は7.14kg!

接着剤乾燥後の状態は薄い白色で、べたつきはありません。

コニシ「ボンド 木工用」は、もっとも身近で扱いやすい木工用接着剤の一つです。強度は高くありませんが、軽い工作や日常の補修には十分です。しかも200~300円程度と非常に手頃で、コスパの良さはトップクラスです。「とにかく安く木材をくっつけたい」「そこそこの強度で問題ない」という方には最適な一本です。
強度よりもコスパ重視で、とにかく安く木材を接着したいならおすすめ
まとめ:強力に接着したいなら「ロックタイト 木工用強力接着剤 速乾」がおすすめ
今回は木工用ボンド・接着剤5種類を実際に使用し、その接着強度を比較しました。最も強力に木材を接着したい方には、Henkel「ロックタイト 木工用強力接着剤 速乾」がおすすめです。高い強度に加えて仕上がりもきれいで、総合力に優れています。
今回の比較結果を一覧表にもまとめていますので、用途や仕上がりに合わせて最適な木工用接着剤を選ぶ際にぜひご活用ください。

木材以外の素材の接着強度も知りたい方には、「ポリプロピレン(PP)に使える接着剤の強度を比較した記事」もおすすめです。実は身近な素材である「ポリプロピレン」は、木工用ボンドや普通の瞬間接着剤では全く歯が立ちません。「じゃあ、一体どれならくっつくの?」を解明するために、徹底的に強度実験を行いました。いざという時に失敗しないよう、最強の接着剤を知っておきたい方はこちらをご覧ください。







