接着剤のおすすめはこれ!用途別に選ぶ失敗しない3選【DIY・修理】

選び方
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「木と金属を接着したいけど、すぐに取れてしまう…」「プラスチック同士をうまく固定できない…」そんな悩みを感じたことはありませんか?

接着剤とひとことで言っても、木工用ボンド、瞬間接着剤など種類はさまざまです。

種類によって得意・不得意があり、適切なものを選ばないと失敗してしまいます。

逆に言えば、正しい接着剤を選べば誰でも簡単にくっつけることができます。

本記事では、プライム市場上場企業で接着関連の仕事に長年携わってきた筆者が、家庭でも安心して使えるおすすめ接着剤と選び方のポイントをわかりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたにぴったりの接着剤が必ず見つかります。

接着剤の特徴

接着剤は「ものとものをくっつける」ことが一番の役割ですが、それだけでは十分ではありません。

実は種類によって特徴が異なり、耐久性や使える環境が大きく変わってきます。

例えば、水や湿気に弱くてすぐに剥がれてしまうものもあれば、強い衝撃に耐えられず割れてしまうものもあります。

そのため、使用する場所や用途に合わせて最適な接着剤を選ぶことが重要です。

接着剤の固まり方

接着剤は「どのように固まるか」で種類が分かれます。

  • 二液混合型 … 2つの液を混ぜ合わせ、化学反応で硬化するタイプ。強力ですが、計量や混合の手間があり扱いに慣れが必要です。
  • 乾燥型 … 含まれる溶剤や水分が蒸発して固まるタイプ。簡単ですが、硬化時に体積が減りやすく、凹凸のある面では隙間を埋めにくい点が弱点です。
  • ホットメルト型(熱可塑性) … 熱で柔らかくし、冷えると固まるタイプ。すぐ固まる利点はありますが、熱に弱い素材や火傷には注意が必要です。
  • 湿気硬化型 … 空気中の水分と反応して硬化するタイプ。1液式で手軽に使え、硬化後も体積が減りにくく、熱や溶剤を使わないため安全性も高いのが特徴です。

といった方式があります。

この中でおすすめは 湿気硬化型です。

手間が少なく、幅広い素材に対応できるため、DIYから修理まで安心して使える万能タイプです。

接着剤の種類と特徴

接着剤の種類とその特徴をご紹介します。

接着剤の種類特長固まり方接着できるもの
木工用ボンド(酢酸ビニル系)水溶性なので安全。
熱や水に弱い。
乾燥型木、布、紙
瞬間接着剤(シアノアクリレート系)数秒で硬化する。
水や衝撃に弱い。
湿気硬化型金属、ゴム、プラスチック、木、陶磁器
エポキシ系接着剤強度が高く、水や熱に強い。二液混合型金属、プラスチック、陶磁器、木
ホットメルト接着剤(グルーガン)数十秒~数分で硬化する。
他の接着剤よりも弱いことが多い。
ホットメルト型金属、木、布、紙、陶磁器
弾性接着剤(変成シリコーン系)ゴムのように柔らかく固まる。
衝撃、水、熱に強く万能。
湿気硬化型金属、ゴム、プラスチック、木、布、紙、陶磁器

これらの特徴を踏まえたうえでおすすめの接着剤をご紹介します。

本当におすすめできる接着剤3選

セメダイン「スーパーXゴールド」

「迷ったらこれ1本!」と言えるほど万能な接着剤が、セメダインの「スーパーXゴールド」です。

湿気硬化型の弾性接着剤で、金属・プラスチック・木材・ゴム・皮革・コンクリートまで幅広く対応しています。

DIY初心者でも「とりあえずスーパーXゴールドを使えば大体なんとかなる」と言える安心感があります。

さらに -40℃~120℃の耐熱性・優れた耐水性・凹凸面にも使える という性能で、

外壁や浴槽、キッチンシンクなど過酷な環境でも使うことができます。

用途に合わせて接着剤を選ぶなんて面倒という人は、この1本を買っておけば間違いありません。

ただし、ポリエチレン (PP) やポリエチレン (PE) には接着できないので、

それらを接着したい場合は後ほど紹介する「スーパーXハイパーワイド」を選びましょう。

スーパーXゴールドの使用例はこちら↓

ちなみにセメダインには「スーパーXゴールド」より安価な「スーパーX」という商品もあります。

両者の違いを簡単にまとめると、

  • 接着できる素材:ほぼ同じ
  • 実用強度に達するまでの時間
    • スーパーXゴールド:約15分
    • スーパーX:約24~48時間

この差のため、壁や垂直面など「支えが必要な場所」では「スーパーX」はやや使いにくいです。

ただし、価格は「スーパーX」の方が安く、接着できる範囲は十分広いので「コスト重視&支えておける作業」にはこちらがおすすめです。

セメダイン「スーパーハイパーワイド」

プラスチックの中でも特にやっかいなのが ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)

普通の接着剤では表面を弾いてしまい、なかなか接着できません。

そんなつかない素材に強いのが、セメダインの 「スーパーXハイパーワイド」です。

こちらも「スーパーXゴールド」と同じく湿気硬化型の弾性接着剤ですが、

これは接着剤とテープのような粘着力を組み合わせたハイブリッドタイプで、

「Wの力」で素材をガッチリつかむので、PPやPEでもしっかり固定できます。

ただし、この粘着力のために固まった後もべたつきが残ります。

日常的に触れる部分には不向きなので、そういう場面では後ほど紹介する「PPXセット」を使うのがおすすめです。

スーパーXハイパーワイドの使用例はこちら↓

セメダイン「PPXセット」

ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)を接着したいけど、べたつくのは嫌!

そんな方にはセメダイン「PPXセット」がおすすめです。

「スーパーXハイパーワイド」は強力ですが、どうしても固まった後にべたつきが残ります。

一方で「PPXセット」は、特殊なプライマーでPPやPEの表面を処理し、専用の瞬間接着剤をしっかりなじませることで接着できる仕組みになっています。

硬化後にべたつきが残らないので、子供のおもちゃや手に触れるものにも安心して使えます。

ただし、水や衝撃に弱いため、水回りや強い力が加わる部分には不向きです。

逆に、小物や日用品の補修にはとても便利に使えます。

PPXセットの使用例はこちら↓

補足:水回りや強い力がかかる部分にポリプロピレン(PP)を接着する方法

ポリプロピレン(PP)を 水回りや負荷がかかる場所でしっかり接着したいけど、べたつきは嫌!

そんな方には セメダイン「プライマーPP7F」と「スーパーXゴールド」 の組み合わせがおすすめです。

プライマーPP7FはスーパーXシリーズ専用のプライマーで、PPに塗ることで表面に「スーパーXゴールド」がくっつきやすい状態を作ります。

この組み合わせを使えば、ポリプロピレン(PP)を べたつきを残さずに、水回りや力が加わる部分でも強力に接着できます。

注意点(必ずお読みください)

「プライマーPP7F」は溶剤で希釈されており、消防法の第四類第一石油類に指定されています。

そのため、

  • 使用の際はしっかり換気する
  • 火気厳禁で作業する
  • 使用後は直射日光や高温、火気を避けて安全に保管する

これらをしっかり守って安全に作業してください。

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