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座椅子の脚にシリコンゴムを接着|滑り止めを自分で取り付ける方法

シリコンゴムの接着方法のアイキャッチ DIY
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座椅子を使っていると、「フローリングが傷つく」「移動するときに滑って危ない」と感じたことはありませんか?そんな悩みを解決するのに便利なのが、座椅子の脚にシリコンゴムを取り付ける方法です。

とはいえ、シリコンゴムはうまく接着できず、すぐに剥がれてしまうことが少なくありません。その理由は表面が滑らかで接着剤を塗っても弾かれてしまうためです。

大手接着剤メーカーのセメダインも下記のように述べています。

つける素材の中には「きちんと濡れない」素材があるんです。
きちんと濡れないというのは、接着剤を塗っても弾かれてしまうということです。
そういう素材の代表選手5つ。これは覚えておくと良いです。

・フッ素樹脂(PTFE、テフロン® など)
・シリコーンゴム(SI)
・ポリプロピレン(PP)
・ポリエチレン(PE)
・ポリアセタール(POM、ジュラコン®,デルリン® など)

出典:セメダイン公式サイト(※太字は筆者による)

本記事ではそんな接着しにくいシリコンゴムを座椅子の脚に接着する方法を写真付きでわかりやすく紹介します。

シリコンゴムシート接着前の座椅子の外観
座椅子の足に接着するシリコンゴムシートの外観

筆者はプライム市場上場企業で10年以上、接着関連の業務に携わっている現役技術者です。その経験をもとに作業を行っているので、DIY初心者でも再現性高く接着できます。

「座椅子の滑り止めを自作したい」「フローリングを傷つけたくない」という方は、ぜひ参考にしてください。

使用する接着剤はセメダインの「PPXセット」

今回使用する接着剤はセメダインの「PPXセット」です。

PPXセットの外観

「PPXセット」は、ポリエチレン・ポリプロピレン・シリコンゴムなどの難接着素材専用に開発された特殊接着剤です。ペン型のプライマーで素材表面を処理してから、専用の瞬間接着剤を塗布する2ステップ方式になっています。

セメダイン公式サイトでも、難接着物への接着性を改善できるとして案内されています。

特殊なプライマーが、つきにくい素材の表面を接着剤がなじみやすいようにし、接着性を改善する。 さらに、難接着物への接着性を大幅にアップした専用の高機能瞬間接着剤を併用することで、 かつてない接着強度が生まれる。

出典:セメダイン公式サイト

通常の接着剤ではくっつきにくいシリコンゴムも、「PPXセット」ならしっかり固定できます。

座椅子にシリコンゴムを接着する方法

ここからは実際に、「PPXセット」を使って座椅子の脚にシリコンゴムを接着する手順をご紹介します。座椅子にシリコンゴムをしっかり接着するためには、使う接着剤だけでなく、正しい手順で作業することも重要です。

今回は厚さ2mmのシリコンゴムシートを使用します。ある程度の厚みがあるほうが床面の凹凸に合わせてゴムが変形しやすく、滑り止め効果(摩擦力)を発揮しやすくなります。

下記シリコンゴムシートは厚みもあり、価格も安価なためおすすめです。

ステップ1:接着面の汚れを除去する

座椅子の脚とシリコンゴム、両方の接着面に手の油分やホコリが付着していると接着剤がしっかり密着せず剥がれてしまう原因になります。そのため、エタノールを染み込ませたキッチンペーパーで拭き、接着面をきれいにする必要があります。

エタノールを染み込ませたキッチンペーパーで座椅子の脚を脱脂している様子
エタノールを染み込ませたキッチンペーパーでシリコンゴムシートを脱脂している様子

キッチンペーパーに染み込ませるエタノールは、70%以上の高濃度タイプを使用してください。高濃度エタノールは油分を効率よく溶かして除去できるため、接着面の脱脂に適しています。

おすすめはサイキョウ・ファーマの「エタッシュナチュラル消毒液」です。高濃度エタノールを使用しており脱脂力が高く、ポンプタイプで使いやすいのが特長です。
【安全上の注意】エタノールは引火性があります。使用時は必ず換気を行い、火気のない場所で作業してください。

サイキョウ・ファーマのエタッシュナチュラル消毒液の外観

ステップ2:シリコンゴムにプライマーを塗る

「PPXセット」付属のペン型プライマーを使い、シリコンゴムの接着面にプライマーを塗ります。

このプライマーが、通常は接着できないシリコンゴムを接着可能な状態に変えてくれます。塗り忘れると接着強度が大きく低下するため、必ずシリコンゴムの接着面に塗布してください。

シリコンゴムシートにPPXセットのプライマーを塗布している様子

塗り終わったら数分間放置し、しっかり乾燥させましょう。
(今回の座椅子の脚は木材でプライマーがなくても接着できるため、脚側へのプライマー塗布は不要です。脚がポリプロピレン製の場合は、脚側にもプライマーを塗ってください。)
プライマーには溶剤が含まれているため、屋外や換気をした室内で作業してください。

ステップ3:シリコンゴムに接着剤を塗る

シリコンゴムのプライマー塗布側に「PPXセット」付属の接着剤を塗布します。塗りすぎるとはみ出して見た目が悪くなるだけでなく、硬化にも時間がかかってしまうため、少量塗るのがポイントです。

シリコンゴムへの接着剤塗布の様子

接着剤を塗るときにノズルの先端で塗り広げてしまうと、次回使用するときに先端で接着剤が固まって出てこなくなります。
接着剤は塗り広げずに、写真のように点々と塗布するようにしましょう。

ステップ4:シリコンゴムを座椅子に貼り付ける

接着剤を塗布したシリコンゴムを座椅子の脚に位置を合わせて貼り付けて、1~2分間しっかり押さえ続けます。

接着剤を塗布したシリコンゴムを座椅子へ貼り合わせている様子

ステップ5:24時間以上おいて完全に硬化させる

「PPXセット」の接着剤は、完全に硬化するまで約24時間かかります。貼り合わせたあとは触らずに、1日ほど静かに置いておきましょう。しっかりと硬化させることで、シリコンゴムが外れにくくなります。

接着剤が硬化したら、シリコンゴムの滑り止めが付いた座椅子の完成です。

接着剤でシリコンゴムを脚に接着した座椅子

まとめ

座椅子の脚にシリコンゴムを接着する手順は次の通りです。

  • 接着剤はシリコンゴムを接着可能なセメダイン「PPXセット」を使用する
  • 高濃度のエタノールで接着面の汚れを除去する
  • シリコンゴムにペン型プライマーを塗布する
  • シリコンゴムのプライマーを塗った面に接着剤を塗布する
  • シリコンゴムを貼り付けて1~2分間押さえる
  • 24時間以上おいて接着剤を完全に硬化させる

「PPXセット」を使えば、シリコンゴムのような難接着素材もしっかり固定できます。フローリングの傷防止や滑り止めとして、ぜひお試しください。

「PPXセット」はシリコンゴムだけでなく、ポリプロピレンやポリエチレンといった他の難接着素材にも使えます。「PPXセット」の使用用途をもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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